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テトラクロロエチレン(第一種特定有害物質 揮発性有機化合物)

テトラクロロエチレンは、電磁誘導の法則で有名な、イギリスのマイケル・ファラデーが、1821年にヘキサクロロエタンをテトラクロロエチレンと塩素を熱分解する方法で生成に成功しました。

商品名や通称も多く、パークレン、パークロ、パーク、PCEなどと呼ばれる主としてドライクリーニングに使用される溶剤で、第一種特定有害物質の中では、土壌汚染対策法において最も多く区域指定を受けている項目であり、広く流通し多くの事業所で利用されていることがうかがえます。

テトラクロロエチレンは、揮発性が高い常温不燃性の液体で、甘い特徴的な臭気を持ち、比重は水の1.6、水溶解度は0.15g/L、また、粘性は水の0.89cP(25℃)に対して、テトラクロロエチレンは0.844cP(25℃)と少なく、この、水より重く、水より浸透し易い性質が、深く広く土壌地下水汚染を引き起こす原因となっています

テトラクロロエチレンによる汚染土壌の掘削除去工法について

汚染土壌の掘削除去場外搬出は、確実に早く有害物質を除去することができるため、テトラクロロエチレンに限らず、多くの現場で採用されています。しかし、汚染土壌の掘削除去なので、重機による掘削、ダンプカーによる搬出という大規模な施工をともなうため、稼働中の事業所や、建屋を継続利用したいときには、不向きな工法といえます。

一方、テトラクロロエチレンの揮発しやすい性質や、酸化剤による分解が可能な性質を利用した、原位置浄化工法は、施工に要する時間は長期化しますが、稼働中の事業所や、建屋があっても、安価に浄化できる技術も実用化されており、株式会社セロリでは多くの現場で実績を上げています。

テトラクロロエチレンの毒性など

引用・参考文献
「事業者が行う土壌汚染リスクコミュニケーションのためのガイドライン」
(公益財団法人 日本環境協会 平成26年10月発行)

高濃度のテトラクロロエチレンを長期間取り込み続けると、肝臓や腎臓への障害が認められることがあり、比較的低濃度では頭痛、めまい、眠気などの神経系への影響が現れることがあります。

雄のマウスに体重1kg当たり1日536mg、雌のマウスに体重1kg当たり1日386mgのテトラクロロエチレンを52週間、口から与えた実験では、肝細胞がんの発生が報告されています。国際がん研究機関(IARC)はテトラクロロエチレンをグループ2A(人に対しておそらく発がん性がある)に分類しています。

また、テトラクロロエチレンをマウスに6週間、ラットに13週間、飲み水に混ぜて与えた実験では、マウスに肝毒性、ラットに体重増加の抑制が認められ、この実験結果から求められる口から取り込んだ場合のNOAEL(無毒性量)は、体重1kg当たり1日14mgでした。

テトラクロロエチレンの基準値など

テトラクロロエチレン (パークレン tetrachloroethylene)
分子式:C2Cl4/分子量:153.83/比重:1.6227(20℃)/水溶解度:0.15g/L
土壌ガス定量下限値 (volppm) 0.1
土壌溶出量基準 (mg/L) 0.01
第二溶出量基準 (mg/L) 0.1
土壌含有量基準 (mg/kg) 基準値はありません
毒性 頭痛、嘔吐、麻酔作用、肝・腎障害、中枢神経障害、発ガンの疑い
用途 ドライクリーニング溶剤、原毛洗浄、溶剤(医薬品、香料、メッキ,ゴム,塗料)、セルロースエステル、エーテルの混合物溶剤
その他 1980年代からの環境問題により、ドライクリーニング溶剤、脱脂洗浄剤としての利用は減少し、脱フロン代替物質の原料としての使用が増加しています。
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