第26回地下水・土壌汚染とその防止対策に関する研究集会への参加
6月24日・25日に、第26回地下水・土壌汚染とその防止対策に関する研究集会が開催されました。
本来なら埼玉県の埼玉会館で行われるはずでしたが、今年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響により
オンライン開催となりました。
当社では、岩手大学と共同研究を行っている二つの研究テーマを発表しました。
一つは、ホームページ内でも触れている内容に関係する内容で、『関東ローム汚染土を対象とした過硫酸法による
VOCs 浄化におけるワイン残渣等による浄化促進技術の開発』についてです。
関東ロームの土壌を対象として、ワイン残渣等の浄化促進効果を実証したものです。
もう一つは、『貝殻等を有効活用した吸着材によるフッ化物イオン除去法の開発~陰イオンとF-濃度の影響~』です。
こちらは、廃棄物である貝殻を利用した吸着材を作成し、地下水中のフッ素を吸着除去する手法についての研究です。
フッ化物イオンと他の陰イオンの共存による吸着阻害の影響や、低フッ素濃度での吸着が可能かを実験し、
カキ殻・フジツボ殻吸着材でフッ化物イオンを環境基準以下に低減することを確認できています。
株式会社セロリの事業目的は「マルチエンジニアリングを追求し、顧客満足を追求し、
土壌環境問題の低コスト化に寄与すること」。
今回、発表を行なったことにより、この目的に沿って行っているこれらの研究を、
参加者の方々に知っていただくことができました。
また、オンラインとは言え、他の発表者が同じように苦労して作られたと思われるポスターなどを見、
研究発表を聴き、刺激を受ける機会ともなりました。