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カドミウム及びその化合物(第二種特定有害物質 重金属等)

カドミウム(cadmium)は原子番号48の金属元素で、神岡鉱山から排出されたカドミウムが神通川流域の水田等を汚染し、カドミウムを含む水や米などを長期間摂取した住民が、健康被害を発症した公害病「イタイイタイ病」の原因物質として知られています。

カドミウムが19世紀初頭にドイツで発見されて以来、軟金属として工業的に広く利用され、身近な消費材としては、ニッカド電池の電極があります。また、ゲーム機の赤いケーブルの顔料にカドミウムが利用されていた事実が社会問題化し、結果として、急速に脱カドミウムが進みました。

カドミウムは、微量ですが、地殻表層に含有していますので、人は、米や野菜からカドミウムを摂取していることになります。厚生労働省の平成19(2007)年度の調査によれば、日本人のカドミウムの1日摂取量は2.8μg/kg 体重/週であり、食生活の変化にともなう米の摂食量の低下などにより年々減少してきています。
また、2003年WHOの報告によれば、世界各国の平均的なカドミウムの摂取量は0.7~6.3μg/kg 体重/週となっており、我が国の摂取量は比較的低いといえます。

カドミウム及びその化合物の毒性など

引用・参考文献
「事業者が行う土壌汚染リスクコミュニケーションのためのガイドライン」
(公益財団法人 日本環境協会 平成29年3月発行)

カドミウムと塩化カドミウムの変異原性については、人とマウスの染色体異常試験で陽性を示したと報告 されています。発がん性に関しては、実験動物によって多くの研究がなされ、ラットにカドミウムを含む空気を吸入させたり、注射や口からカドミウムを投与した実験で、精巣、肺、前立腺、造血系などに腫瘍の発生が報告 されています。

国際がん研究機関(IARC)はカドミウム及びその化合物をグループ1(人に対して発がん性がある)に分類していますが、わが国の食品安全委員会は、一般環境に居住する人において、長期にわたる低濃度のカドミウムの 取り込みが発がんを発症させると結論することは困難であり、発がんに関する知見について引き続き注意を払っていく必要があるとしています。

カドミウムに関する疫学調査は世界各国で行われており、口から長期間にわたってカドミウムを取り込むと、近位尿細管機能障害(腎臓の組織の一部である近位尿細管の再吸収機能が影響を受け、低分子量たんぱく質の尿中排せつ量が増加する障害)を主な症状とする腎機能障害が生じることが知られています。

カドミウム及びその化合物の基準値など

カドミウム(cadmium)
原子番号:48/元素記号:Cd/分子量:112.411/比重:8.65/融点:321℃
土壌溶出量基準 (mg/L) 0.003
第二溶出量基準 (mg/L) 0.09
土壌含有量基準 (mg/kg) 45
地下水基準 (mg/L) 0.003
毒性 国際がん研究機関(IARC)分類:グループ1(人に対して発がん性がある)
用途 カドミ系顔料、ニッケル・カドミ電池、合金、メッキ、塩ビ安定剤、陶磁器うわぐすり、写真、触媒
令和3年4月1日の基準改正について
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